【プロがレビュー】GoPro Hero9を現役カメラマンが実写レビュー!使い方から作例まで徹底解説

はじめに

 今回は2020916日に発表されたGoproの最新モデル、「GoPro Hero9 Black」について紹介する。アクションカメラ市場では製品バリエーションが広がりを見せ、ユーザーとしては選択肢の多い昨今。そんな中、未だ王者的立ち位置に座すのがGoProシリーズだろう。毎年秋ごろに新モデルを発表するGoPro、ここ数年はシステムやソフトウェア部分の進化が多かった印象だが、最新作(2020年度現在)は見た目にも新しく、まるで車のフルモデルチェンジが発表された時の様な高揚感が感じられる。ハード面でのアップデートもさることながら、ソフト面でも新たな提案がなされている「GoPro Hero9 Black」。その特徴や機能、使い方から使用感に至るまで、筆者の主観を交えてレビューしていく。

1.商品紹介

GoProとは?

 GoProは、趣味のサーフィンにおいて「高画質」で「迫力のある撮影」ができるカメラを求めたニック・ウッドマンにより創設されたメーカー。2005年4月発売の第一弾「GoPro HERO 35ミリ オールシーズンスポーツカメラ」を皮切りにアクションカメラのパイオニアとしてその名を馳せ、今では3D撮影が可能なデバイスまで展開している。GoProと聞いて多くの人がイメージする四角い小型のカメラが、いわゆる「Heroシリーズ」である。高い耐衝撃性や優れた耐水性が大きな強みのアクションカメラで、エクストリームスポーツを中心に過酷な環境での映像撮影によく持ち出される。最近では、その優れた携帯性とタフさから旅行用途としての利用も多く見られ、マス層への普及も進んでいる印象だ。そんなGoProの最新モデル「GoPro Hero 9 Black」、その特徴はざっくり下記の通りである。 

・サイズは前モデルと比較してわずかに大型化

・前面LCDディスプレイの採用で自撮り画角がモニター可能に

・最大5K動画、20MP写真、8倍スローモーション

・5K動画から14.7MPのフレーム切り出しが可能

・バッテリー強化 + 寒環境でのパフォーマンス向上

・GoPro内で水平維持が可能

また、製品基本情報について、前作(Hero8 Black)と比較する形で載せておくのでご参考まで。

Hero9 Black Hero8 Black
価格

(2021年1月Amazon調べ)

¥52,500 ¥40,180
71.8 mm 66.3 mm
高さ 50.8 mm 48.6 mm
厚み 33.6 mm 28.4 mm
重量 158 g 126 g
背面モニター LCD

タッチパネル・タッチズーム対応

背面モニターサイズ 2.27インチ 2インチ
前面モニター 1.4インチ、カラーLCD ステータス表示のみ
バッテリー容量 1720 mAh 1220 mAh
インターフェース USB-C (メディアモジューラ装着時HDMI)
センサ画素数 2000万画素 1200万画素
動画最大画質 5K 30fps 4K 30fps
通信 Wi-Fi、GPS、Bluetooth
レンズ交換 対応

(レンズモジュラーにより155°超広角撮影に対応)

非対応
デジタルレンズ SuperView(16 mm)

広角(1634 mm)

リニア(1939 mm)+ホライゾンレベリング

狭角(27 mm)

SuperView(16 mm)

広角(16〜34 mm)

リニア(19〜39 mm)

狭角(27 mm)

防塵防滴仕様 防水10 m
手ぶれ補正 HyperSmooth 3.0 HyperSmooth 2.0
TimeWarp 3.0 TimeWarp 2.0
バッテリーライフ 30%向上
写真機能 HDR Photoモード、ライブバースト、スーパーフォト、ナイトフォトモード、露出コントロール、ループ、シーン検出
動画機能 5K 30/24 fps

4K 60/30/24 fps

2.7K 60/30/24 fps

フルHD 60/30/24 fps

4K 60/30/24 fps

2.7K 60/30/24 fps

フルHD 60/30/24 fps

ハイフレームレート 120 fps (2.7K・1440p・1080p)、240 fps (1080p)

2.新しいデザイン、充実した機能 

開梱と付属品の紹介

 冒頭の画像通り、GoPro定番であった水槽のようなアクリルパッケージではなく、専用ケースに梱包される形のパッケージとなっている。このケース、造りがなかなかしっかりしており、純正で販売されているCasey(セミハードケース)によく似ている。これまではケースは別途用意する必要があったことを考えると、実用性があって好印象な梱包だ。欲を言えば内側に仕切り板が欲しいところだが、100均の材料でも賄うことができる(おすすめはデカいゲキ落ちくんをくり抜いて使うやり方)。

 

 内容はカメラ本体、バッテリー、マウントアダプタ(バックル)、曲面ベースマウント、アダプタ取り付けネジ、USBケーブル(typeA-typeC)がそれぞれ1つずつ。加えて取扱説明書(日本語あり)とクイックスタートガイドが同梱されており、クイックスタートガイドにはステッカーが付属されている。

進化した本体デザイン

 GoPro Hero9のデザインにおいて最大の特徴と言えるのが前面LCDスクリーンの採用であろう。Blackシリーズを中心としたこれまでのモデルにも前面ディスプレイは備わっていたが、モノクロのステータス表示画面に止まっていた。Hero9の前面ディスプレイはカラー液晶となり、ステータス表示だけでなくライブビュー表示も可能になり、自撮り方向の撮影においてタイムリーな画角確認を行うことができる。

 サイズは幅71mm x 高さ55mm x 奥行き33.6mmと、前作Hero8に対してほんのり大きくなっている。Hero7までのモデルと比較するとかなり大型化しているが、Hero8から採用された「折り畳み式フィンガー」によりマウント取り付け時のフレーム装着の必要がなくなっているため、過去モデルのフレーム装着時と比較すると大きな差は無いと言える。


左:iPhone XI 、中央:GoPro Hero9 Black 、右:300mlカップ

 旧モデルのGoPro 7 Silverと並べて大きさを比較。本体同士が並ぶと全体的にひとまわり大きくなっていることがよく分かる。

 一方で、マウントへの装着に必要だったフレームの装着が不要になったため、バックル装着状態で比較すると極端なサイズ差は見られない。

 簡単ではあるがここで操作系やインターフェースの紹介をしておく。物理操作に用いるボタンは、サイド部の電源ボタンと上面の撮影ボタンの、2つのみと非常にシンプル。電源ボタンと逆側のサイドは各種スロットとUSB-Cポートが備わっている。

レンズ交換ができる?

 GoProとしては初めてのレンズ取り外し機構が採用されており、別売りのレンズモジュラーに付け替えると超広角155°視野の撮影が可能になる。アクションカメラでのレンズ交換機構と言えばinsta 360 one Rが記憶に新しいが、両者とも今後の交換レンズラインナップに期待だ。

多彩な撮影モード

 GoPro Hero9は通常の動画・写真に加えて様々な撮影モード、機能を搭載している。

5K動画

最大5Kの解像度で、驚異的な品質のビデオ撮影が可能。新たに23.6MPの超高性能センサーを搭載し、生き生きとした鮮明な画像、滑らかなモーション、カメラ内水平維持機能により、見やすく印象的な映像を撮ることができる。

20MP写真+SuperPhoto

20MPの鮮明な写真撮影が可能。さらにSuperPhotoを使用すると、最適な画像処理がすべて自動的に選択され、クオリティの高い写真を簡単に撮影することができる。

モジュラーシステムによる性能拡張

HERO8から可能になったモジュラーシステムに対応。新たにMaxレンズモジュラーにも対応し、155°超広角視野で水平維持した映像や手ぶれ補正強化が望める。

ビルトインマウント

GoPro7までマウントするのに必要だったフレームが不要に。折り畳み式フィンガーにより、カメラを直接マウントに取り付けることができる。

前面ディスプレイ+背面タッチスクリーン

HERO9 Blackの新しい大型背面タッチスクリーンは、タッチズーム機能を備えている。新たに搭載された前面ディスプレイはフレーミングが簡単で、直感的なカメラ操作が可能になった。

HyperSmooth 3.0

GoPro史上最高の進化を遂げた手ぶれ補正。HyperSmooth 3.0により、すべての設定でカメラ内ホライゾンレベリングとブーストが使用できる。

ホライゾンレベリング

新しい「リニア+ホライゾンレベリング」デジタルレンズによりカメラ内ホライゾンレベリング(最大傾斜45)が可能に。水平維持した映像が撮影できるようになった。

TimeWarp 3.0

乗り物移動時や歩行時など、あらゆる場面をタイムラプスで魅力的な映像として撮影できる。TimeWarp 3.0では、時間を凝縮した印象的な映像を残す事ができる。スピードランプは、録画中にリアルスピード (音声付き)またはハーフスピードを選択できる新機能。

1080pのライブストリーミング

1080pでソーシャルメディアにライブストリーミング。HyperSmoothをオンにしてGoProアプリから配信が可能に。映像をSDカードに保存することもできる。

ウェブカメラモード

HERO9 BlackPCに接続して、ウェブカメラとして使用可能。1080pフルHDで配信、多彩なマウントを使用して、様々な構図が狙える。

優れた耐久性+防水性

過酷な環境下での撮影に対応。カメラ本体に抜群の耐久性と水深10mまでの防水性能を備えている。

Power Tools

HERO9 Blackは撮影の新たな可能性を広げるPower Toolsを搭載。ただ「シャッターボタンを押す撮影」では実現できなかった撮影オプションを得ることができる。Power Tools には、HindSightLiveBurst、スケジュールキャプチャー、デュレーションキャプチャーなどの機能がある。

HindSight

HindSightは、どんな瞬間も撮り逃すことがないように設計された強力な機能。この新機能では、シャッターボタンを押す30秒前からビデオを記録。例えば、感動的な瞬間を撮り逃しても、HindSightならボタンを押す30秒前の時点にさかのぼって録画を開始し、停止ボタンを押すまで途切れることなく撮影する。

LiveBurst

ショットの前後1.5秒間を記録して、ベストショットとしてお気に入りの1フレームを選択したり、ビデオとしてシェアしたりすることができる。

スケジュールキャプチャー

撮影の開始時刻を事前にスケジュールできる。

デュレーションキャプチャー

この機能では、HERO9 Blackが自動的に録画を停止するまでの時間を選択できる。

ナイトラプスビデオ

夜間でも4K2.7K 4:31440p1080pでタイムラプスビデオを撮影し、画像処理もカメラ内で完了できる。

プリセット+カスタムプリセット

HERO9 Blackには、標準、アクティビティ、シネマティック、スローモーション撮影に推奨のビデオプリセットがあらかじめ搭載。カスタムプリセットを作成し、よく使用する設定に素早く切り替えることもできる。

デジタルレンズ

デジタルレンズをタップするだけで、素晴らしいショットを簡単に撮影できます。HERO9 Blackでは、「狭角」、「リニア」、「広角」、「SuperView(スーパービュー)、「リニア+ホライゾンレベリング」の切り替えが可能。

ボイスコントロール

GoPro写真」などの14種類の音声コマンドで、ハンズフリー操作ができる。カメラがオフの状態でも、「GoPro電源オン」でカメラが起動。HERO9 Blackは、英語(米、英、豪、インド)、中国語(標準中国語)、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、韓国語、ポルトガル語(ブラジル)、ロシア語、スペイン語(EUおよび北米)、スウェーデン語に対応。

縦向き撮影

写真やビデオを縦向きに撮影できる。InstagramストーリーズやSnapchatに最適。

タイマー

タイマーを使えばGoProでセルフィーを撮ったり、集合写真を撮るのも簡単。

RAW写真

非常に高い柔軟性を提供するRAWモードでは、タイムラプスや連写のほか、シングルショットまたはマルチショットのシーケンスも撮影可能。

8倍スローモーション

スローモーションで素晴らしい映像を実現します。超高フレームレートの1080p240ビデオとHyperSmooth 3.0手ぶれ補正機能が、定評のある最大8倍のスローモーション効果をもたらす。

HEVCビデオフォーマット

SDカードの容量も心配無用。HEVC(高効率ビデオコーディング)により、画質を損なうことなくファイルサイズを圧縮できる。

データオーバーレイ+GPS

GoPro アプリでビデオにデータオーバーレイを追加することで、画面上に位置、高度、速度を表示できる。スピードメーター、GoProロゴ、GPSパス、高度、地図、スピードチャート、加速度などのオプションから選択可能。

顔、笑顔、まばたき+シーン検出

HERO9 Blackは、人物の笑顔やまばたきなどを認識。GoProアプリは、これらの詳細情報に基づいてユーザーの最高の写真やビデオを選択、素晴らしいビデオストーリーを自動的に生成する。

3.操作ガイダンス

初期設定

 GoPro Heroシリーズの初回起動時には幾つかの初期設定を済ませる必要がある。はじめに「言語設定」、続いて「利用規約とプライバシーポリシーへの同意」「GPS機能使用の可否」を順に設定するのだが、勝手に画面が切り替わっていくので意地悪な難しさは感じないだろう。尚、GPS設定は後から変更することもできる。

各モードの設定

 先ずは基本操作について。頻度の高い操作は下記の通りだ。

・本体電源ON/OFF:電源ボタン長押し
・モード切替(写真/動画/タイムラプス):①左右スワイプ or ②電源ボタンプッシュ
・設定画面へ移動:上から下にスワイプ
・プレビュー再生:下から上にスワイプ

 基本画面は、中央下部には撮影設定ボタン、その左右にはカスタマイズ可能なショートカットボタンが4つ。画面上部にはバッテリー残量とメモリ残量が表示される。

そして環境設定やスマートフォンとの接続を行う場合は、ディスプレイを指で画面上部から下部へとスワイプさせることで設定画面を表示させることができる。

GoPro HERO9では、よく使われる機能が下スワイプ時にまとめて表示されるようになり、音声コントロールやビープ音、QUICKAPTURE(電源OFF時でもシャッターボタンを押す事で記録開始)、画面ロックなどは、こちらをタップ操作するだけでON/OFFの切り替えが可能だ。それ以外の設定項目も一覧から選んで設定操作を行うことが可能。すべてタッチパネル操作となるため、スマホを扱う感覚で操作できるだろう。

アプリ連動でできること

 GoProにはスマートフォン向けの専用アプリが配信されており、このアプリを使用すると、カメラの遠隔操作、録画の開始と停止、メディアの取り込みが可能になる。シングルクリップおよびマルチクリップの編集や共有も、すべてスマートフォンから行うことができる。

アプリ接続方法

 1. スマートフォンでアプリを起動。
 2. 「カメラを探す」または「カメラを接続」をタップし、接続したいGoProの種類をタップ。その後、GoPro本体の電源をONにして、スマートフォンの画面で「カメラがオンです」をタップ。
 3. GoPro本体画面の上部から下へスワイプし、①「接続」をタップ ②「新デバイスの接続」をタップ ③「GoProアプリ」をタップする。カメラはしばらく置いておく。

 以降はアプリと本体の間で自動的に行われる場合もある。スマートフォン画面に戻り、「カメラに接続する」の手順に従って、Wi-Fi機能をONにし、Wi-Fi一覧から画面上のカメラ名に当たる文字列を探す。接続の際はGoPro本体画面に記載してあるパスワードを入力し、接続。ペアリングの作業は以上で終了。Bluetooth接続が切断されなければ、次回以降はこの作業無しでスマートフォンとGoPro本体をすぐに接続することができる。

4.実用レビュー

小さいのにハイクオリティ

 アクションカメラらしい小さなボディに似つかわず、GoPro Hero9 Blackでは最大画質5K30fpsでの撮影が可能となった。前モデルよりも更に高画質での映像記録が可能になったわけだが、これを活かすには5Kを再生できるデバイスが必要になるのが難点だろうか。とは言え、撮れる画のクオリティは一眼見ただけでも高く、携行性にも優れる本カメラは非常に優秀なデバイスであると感じた。

 前モデルHero8からアップデートされた性能の一つに手振れ補正の強化がある。今回はHero9における手ぶれ補正(HyperSmooth)の補正強度による映像比較を行なったが、補正度合い・画質ともに大きな差がない様に感じたので、オン以上に設定しておけばほとんどのシチュエーションで十分な手ぶれ補正効果が得られるだろう。

写真もなかなか

 これまでのGoPro Heroシリーズでも写真を撮影することはできたが、お世辞にも「良く撮れる」とは言い難いものであった。Hero9に搭載されているイメージセンサーは、大きさこそ前モデルと大差はないものの、画素数が増加している。写真撮影における記録画素数は写真の画質、描写の精細さに直結する要素であり、Hero9での写真はなかなかに精細な写りをする印象を受けた。また、デジタルレンズにより画角に選択肢があるのも表現力向上の一助となっていると言える。個人的な所感では、広角設定でのボリューム歪の強い表現が、広角を売りとするGoProらしさを感じられて好みだ。

スローモーションは映える

 アクションカムならではの臨場感や迫力のあるムービーはいわずもがな、GoProはスローモーションも得意だ。Hero9では最大240fpsでの記録が設定可能で、広く利用される30フレーム出力に換算すると8倍スローとなり、これがなかなか素晴らしい。強力な手振れ補正の助けもあり、何気ない映像も一部をスローモーションにするだけで印象的な映像となる。

5.メリットとデメリット

メリット

 先ず頭に浮かぶのは携行性の高さだ。十分に楽しめる画質での映像記録デバイスとしては圧倒的に小型であり、ちょっとしたお出かけのも持ち出しやすい。いくら良いカメラを持っていたとしても、持ち出さなければカメラとしての意味をなさないので、どんな場所にもついつい持って行きたくなるGoProの手軽な大きさは、最大のメリットだと言えよう。

 また、新作が出ると期待されるのが過去モデルの値下がりであり、初めてGoProを購入する場合にはこちらを狙う人の方が多い印象がある。これを踏まえて、今回取り上げている最新作が過去モデルに対して「ここが優れている」と思う点は写真がよくなった点だ。筆者の所感では、Hero9の20MP写真はスマホやPCで楽しむ分には十分な画質であり、過去モデルと比較しても非常に良くなった部分だと感じるため、動画撮影だけでなく写真用途としても使いたいと考える方にはHero9をおすすめしたい。

デメリット

 前面ディスプレイ搭載に心躍る本モデルだが、背面ディスプレイに一癖。GoPro Heroシリーズは  から背面ディスプレイがタッチ操作に対応しており、細かい設定や記録した映像のプレビュー再生などを行うことができる。このタッチ操作、Hero9ではなかなか思い通りにいかず小さなフラストレーションが溜まるったら溜まる。使用していてなんとなく掴んだコツは「思っている1.5倍くらい長押す」だ。

 もう一つ、これはGoProユーザーなら誰もが知るところであるが「夜撮影」に弱い。もう少し正確に言うと、暗所撮影における撮影性能が低く、状況や機種によってはスマートフォンの方がよっぽど良く撮れると言うのが筆者の所感。本モデルでは改善も見られるが、それでもまだ物足りないと言った印象だ(いくつか前のモデルまでは夕方くらいの明るさで何も映らないような描写性能だったことを考えれば、幾ばしかましにはなっているが…)。

6.おすすめアクセサリー

 アクションカメラに分類されるGoProのカメラ、マウントが付属していることから分かるように、単体使用よりも何らかのアクセサリーと併用されるのが一般的であり、用いるアクセサリーによって撮影の幅を広げる事が可能だ。純正からサードパーティー製品まで、現在では多様なアクセサリーが展開されているが、筆者の独断と偏見により「これは持つべき」とお勧めできる幾つかを紹介したい。

①自撮り棒

 わざわざ言われなくとも多くの人が手にするであろうアクセサリーだが敢えて挙げておく。筆者はいくつかのアクセサリーを有しているが、ダントツ出番が多いのが自撮り棒だ。短くすればばスマホ感覚で持ち歩く事ができ、持ち手が付くことで取り回しが良くなるため非常に便利。純正3-Wayがお勧めだが、激しい環境で撮影する機会がないようであればサードパーティ製の安モノでも問題はないだろう。

 画像の自撮り棒は三つ折りのタイプ。携行性に優れている上、持ち手底面のキャップを逆につけ直すと簡易的な三脚としての利用もできる優れものだ。

②各種マウント

 本体に付属するマウントはベースマウントのみであるため、用途に合わせてマウントを探すのが良いだろう。筆者のおすすめはクリップマウントと吸盤マウント。この2つがあれば大概の場所にGoPro設置が可能だ。尚、画像のマウントはどちらもサードパーティ製。

③液晶保護フィルム

 スマホ同様、傷や汚れが気になる方の必需品。タッチ操作で直接触れる背面ディスプレイ用はもちろん、前面ディスプレイ用とレンズ用も販売されているので併せて購入することをお勧めする。

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④GoProモジュラー

 Hero8から採用されたモジュラーシステムに対応しており、下記Modを装着することで様々な機能を向上させる事が可能だ。

・Media Mod (メディアモジューラー)
 メディアモジューラーは指向性マイクを内蔵したフレーム型のアクセサリで、35mmマイク端子、ミニHDMIポート、USB-Cポートを備え、加えて2つのコールドシューマウントを搭載している。USB-Cポート経由で給電しながらの撮影が可能で、コールドシューマウントには他のGoProモジュールやそれ以外のアクセサリーを積むこともできる。

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・Light mod (ライトモジューラー)
 ライトモジューラーは、4段階の明るさ調整が可能な小型LEDライトであり、いわゆるビデオライト的な使い方ができる。光量は最大200ルーメン。ディフューザーも同梱されている。暗所撮影に弱点のあるGoProを室内撮影で活用したい方におすすめのモジュールだ。

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7.まとめ

 今回はGoProシリーズ最新モデル「Hero9 Black」について、基本的な情報から実際に使ってみての所感まで紹介してきた。

 性能面でのアップデートはもちろんだが、本モデルで初採用となった全面液晶画面は非常に有用であり、よくぞ搭載してくれたと称賛の意を表したい。自撮り方向の画角が確認できるだけでなく、動作確認なんかにも使える優れものだ。また、ハードの進化に加えて、撮影できる映像の質は年々高まっており、小さなボディからは想像し難い優れたカメラだ。

 冒頭でも述べたように、元々はエクストリームスポーツでの用途メインであったGoProも、今では旅行やVlogなど一般用途として用いる人も多い。スマホ動画では物足りないが大きいカメラは持ちたくない、そんな人に是非検討して欲しいカメラだ。

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